第47回・2024年

47D007|第47回 救急救命士国家試験 過去問

80代の女性。心疾患で治療中である。呼吸困難を訴えたため家族が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS3。呼吸数32/分。脈拍84/分、整。血圧150/100mmHg。体温35.5℃。SpO2値86%(室内気)。両下肢に浮腫を認める。リザーバ付きフェイスマスクで酸素投与(10L/分)を開始した。救急隊到着時の心電図モニター波形を示す。 この傷病者について正しいのはどれか。1つ選べ。

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正解5

正答

5.左鎖骨下胸壁に膨らみを認める。

この問題のポイント

心電図にペーシングスパイクがあるので答えは5です。ペースメーカーは鎖骨の下の皮下に植え込まれているので、そこが膨らんで見えます。

解説

図の心電図では、各QRSの直前に鋭い線(ペーシングスパイク)があります。
これはペースメーカーが心臓を刺激している証拠で、スパイクの後に幅の広いQRSが続きます。
したがって洞調律ではなく、致死性不整脈に移行しやすい波形でもありません。
脈があるので除細動の適応はなく、意識JCS3で自発呼吸もあるため気道確保も不要です。
ペースメーカー本体は左(または右)の鎖骨下の胸壁皮下に植え込まれ、その部位が膨らんで見えます。
本例の呼吸困難は心不全の悪化によるもので、酸素投与と起坐位で対応します。
AEDパッドを貼るときは、ペースメーカー本体から数cm離します。

選択肢の確認

1.洞調律である。:ペーシングスパイクがあり、ペースメーカー調律です。
2.除細動が必要である。:脈があり、適応はありません。
3.気道確保が必要である。:意識があり、自発呼吸も保たれています。
4.致死性不整脈に移行しやすい。:ペースメーカー調律そのものは移行しやすい波形ではありません。
5.左鎖骨下胸壁に膨らみを認める。:ペースメーカー本体の植込み部位です。正答です。

覚えるポイント

「QRS直前のスパイク=ペースメーカー調律」「AEDパッドは本体から離して貼る」。

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