第48回・2025年

48D006|第48回 救急救命士国家試験 過去問

18歳の女性。朝食にパンを食べた後ランニングをしたところ気分不良となったため、友人が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS20。呼吸数28/分、整。脈拍135/分、整。血圧80/60mmHg。SpO2値90%(室内気)。皮膚は紅潮している。自己注射用アドレナリンは所持していない。 酸素投与を開始した後に、行う処置として適切なのはどれか。1つ選べ。

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正解1

正答

1.静脈路確保の指示要請をする。

この問題のポイント

アナフィラキシーショックなので、答えは静脈路確保の指示要請です。エピペンがない場合、救急救命士がショックに行えるのは酸素と輸液だからです。

解説

パンを食べた後に運動して発症しています。
紅潮、頻脈、血圧低下、SpO2低下は食物依存性運動誘発アナフィラキシーによるショックです。
アナフィラキシーでは血管が広がり、血漿が血管の外へ漏れます。
そのため体を回る血液が足りなくなります。
心肺機能停止前の重症傷病者として、乳酸リンゲル液で静脈路確保と輸液の指示要請を行います。
そして速やかに搬送します。
アドレナリンの静脈内投与は心肺機能停止のときだけで、ショックの人には行えません。
喉頭鏡の異物確認や声門上気道デバイスは、気道異物や心停止の処置です。
自発呼吸があるので、バッグ・バルブ・マスクの人工呼吸も不要です。

選択肢の確認

1.静脈路確保の指示要請をする。:ショックに対する適切な特定行為です。正答です。
2.喉頭鏡で異物の有無を確認する。:気道異物ではないので不要です。
3.声門上気道デバイスの指示要請をする。:心停止ではないので適応ではありません。
4.バッグ・バルブ・マスク人工呼吸を行う。:自発呼吸があるので不要です。
5.アドレナリン1mg静脈内投与の指示要請をする。:アドレナリン静注は心肺機能停止時に限られます。

覚えるポイント

「アナフィラキシーショックでエピペンなし=酸素+静脈路確保・輸液の指示要請+早期搬送」「アドレナリン静注は心停止のみ」。

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