49D026第49回 救急救命士国家試験 過去問

32歳の女性。そばアレルギーがあり、処方された自己注射用アドレナリンを所持している。昼食後に掻痒感が出現し、会社の同僚が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数28/分。脈拍100/分、整。血圧102/82mmHg。SpO2値97%(室内気)。 この傷病者に対し自己注射用アドレナリンの適応となる症候はどれか。1つ選べ。

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正解: 4

正答

4.呼吸困難

この問題のポイント

自己注射用アドレナリンは、アナフィラキシーの重篤な症状、すなわち呼吸器症状(呼吸困難・喘鳴・声のかすれ・強い咳)、循環器症状(血圧低下・意識障害)、消化器症状(繰り返す嘔吐・持続する強い腹痛)のいずれかがあるときに使用します。

解説

掻痒感や眼瞼腫脹、流涙、鼻汁などの皮膚粘膜・眼・鼻の症状だけではアドレナリンの適応にならず、アナフィラキシーが重篤化した徴候が出た時点で投与します。呼吸困難は喉頭浮腫や気管支攣縮を示し、生命に関わるため直ちにアドレナリンの適応となります。下痢は消化器症状ですが、投与の目安とされるのは繰り返す嘔吐や持続する強い腹痛です。投与後も効果が不十分なら救急隊は速やかに医療機関へ搬送します。

選択肢の確認

1.眼瞼腫脹:皮膚粘膜症状のみでは適応ではありません。
2.流涙:軽症の眼症状です。
3.鼻汁:軽症の鼻症状です。
4.呼吸困難:重篤な呼吸器症状でアドレナリンの適応です。正答です。
5.下痢:投与の目安となる消化器症状は繰り返す嘔吐や強い腹痛です。

覚えるポイント

「エピペンの適応=呼吸困難・喘鳴・嗄声・血圧低下・意識障害・繰り返す嘔吐・強い腹痛(皮膚症状だけでは不適応)」。

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