第48回・2025年

48D028|第48回 救急救命士国家試験 過去問

6歳の男児。気管支喘息に対して内服加療中である。本日昼食後に呼吸が苦しくなり、母親が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS1。呼吸数28/分。脈拍124/分、整。血圧90/72mmHg。SpO2値95%(室内気)。眼瞼腫脹、皮膚紅潮および大腿部と前胸部とに膨疹を認める。吸気時の喘鳴音を聴取する。 この傷病者で緊急性が高いと判断する所見はどれか。1つ選べ。

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正解5

正答

5.吸気時喘鳴音

この問題のポイント

息を吸うときのゼーゼーが喉の腫れを示すので、答えは吸気時喘鳴音です。アナフィラキシーで喉頭がむくむと、そのまま窒息する危険があるからです。

解説

食後の眼瞼腫脹、皮膚紅潮、膨疹(じんましん)はアナフィラキシーの皮膚症状です。
アナフィラキシーで命に関わるのは、上気道のむくみによる窒息と、血圧低下によるショックです。
吸気時の喘鳴(ストライダー)は喉頭のむくみが進んでいるサインです。
急速に完全閉塞へ進むことがあります。
だからアドレナリン投与(エピペンの所持確認)と早期搬送が必要です。
血圧90/72mmHgは6歳の子どもでは正常範囲です。
SpO2 95%も今のところ保たれています。
眼瞼腫脹や膨疹は皮膚粘膜の症状で、緊急性は喘鳴より低いです。

選択肢の確認

1.血圧90/72mmHg:6歳では正常範囲です。
2.SpO2値95%:今のところ保たれています。
3.眼瞼腫脹:皮膚粘膜の症状で、緊急性は喘鳴より低いです。
4.膨疹:皮膚の症状で、緊急性は喘鳴より低いです。
5.吸気時喘鳴音:喉頭のむくみによる気道閉塞の危険を示します。正答です。

覚えるポイント

「アナフィラキシーの緊急サイン=吸気性喘鳴・嗄声・呼吸困難(気道)、血圧低下(循環)」。

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