49D013|第49回 救急救命士国家試験 過去問
24歳の女性。新しい職場に就職したばかりで仕事に習熟することができず疲労が蓄積していた。仕事を終えて帰宅後、息苦しさと動悸とを感じ「息を吸っても吸っても空気が足りない。」、「このまま死んでしまうのではないか。」と不安になり、救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数40/分。脈拍66/分。血圧98/64mmHg。体温36.2℃。SpO2値100%(室内気)。呼吸音は正常である。心電図モニター波形を別に示す。 この病態で予測されるPaCO2(動脈血二酸化炭素分圧)はどれか。1つ選べ。

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正解: 1
正答
1.20mmHg
この問題のポイント
不安を背景に「吸っても吸っても空気が足りない」と訴え、呼吸数40/分でSpO2 100%、呼吸音正常、心電図も洞調律の本例は過換気症候群です。過換気ではCO2が過剰に排出され、PaCO2は正常の40mmHgより大きく低下して20mmHg程度になります。
解説
過換気症候群では換気量が増えてPaCO2が低下し、呼吸性アルカローシスとなります。これにより脳血管が収縮してめまいや意識が遠のく感覚、イオン化カルシウムの低下で手足や口唇のしびれ、テタニーが生じます。PaCO2 40mmHgは正常値、60mmHg以上は低換気(CO2ナルコーシスなど)の値です。対応は安心させてゆっくり呼吸を促し、ペーパーバッグ法は行いません。
選択肢の確認
1.20mmHg:過換気によるPaCO2の低下に一致します。正答です。
2.40mmHg:正常値です。
3.60mmHg:低換気の値です。
4.80mmHg:高度の低換気です。
5.100mmHg:高度の低換気です。
覚えるポイント
「過換気症候群=PaCO2低下(20mmHg台)・呼吸性アルカローシス・しびれ・テタニー・SpO2正常」。