49D023|第49回 救急救命士国家試験 過去問
20歳の女性。動悸が一晩中続き、改善しないため、救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識清明、興奮気味。呼吸数24/分。血圧126/78mmHg。体温38.4℃。SpO2値95%。全身の発汗と眼球突出とを認める。四肢は暖かい。手の震えのため、通院中である。心電図モニター波形を示す。 この病態を生じた原因として最も疑われるのはどれか。1つ選べ。

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正解: 5
正答
5.内分泌異常
この問題のポイント
持続する動悸、発熱、発汗、眼球突出、温かい四肢、手の震えで通院中という所見は甲状腺機能亢進症(バセドウ病)による甲状腺クリーゼで、原因は内分泌異常です。図の心電図は洞性頻脈です。
解説
甲状腺ホルモンの過剰は代謝と交感神経活動を亢進させ、頻脈、発汗、体温上昇、振戦、体重減少、眼球突出を来します。感染や手術などを契機に甲状腺クリーゼになると高熱、著明な頻脈、心不全、意識障害を来し致死的です。発熱があるため感染症も鑑別しますが、眼球突出と振戦の既往は甲状腺疾患を強く示唆します。貧血や心疾患、心因性の動悸ではこれらの所見は説明できません。
選択肢の確認
1.貧血:眼球突出や発熱は説明できません。
2.感染症:発熱はありますが眼球突出・振戦は説明できません。
3.心因性:身体所見が明らかで心因性ではありません。
4.心疾患:心電図は洞性頻脈で、原因は心臓外にあります。
5.内分泌異常:甲状腺機能亢進症(クリーゼ)に一致します。正答です。
覚えるポイント
「頻脈+発汗+発熱+眼球突出+振戦=甲状腺機能亢進症(クリーゼ)」。