49D022第49回 救急救命士国家試験 過去問

65歳の男性。胸部に痛みを感じたため救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数24/分。脈拍64/分。血圧120/90mmHg。SpO2値95%。心電図モニターで波形の異常を認めたため記録した12誘導心電図を示す。 この病態の痛みの特徴はどれか。1つ選べ。

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正解: 4

正答

4.胸が締め付けられる。

この問題のポイント

図の12誘導心電図では複数の誘導でSTが上昇しており、急性心筋梗塞(ST上昇型)を示しています。心筋虚血の痛みは「胸が締め付けられる」「圧迫される」と表現される内臓痛で、局在は不明瞭です。

解説

急性心筋梗塞では冠動脈の閉塞した領域に対応する誘導でST上昇がみられ、対側の誘導ではST低下(鏡像変化)がみられます。図では下壁や側壁の誘導を中心にST上昇を認め、急性冠症候群としてカテーテル治療が可能な医療機関へ速やかに搬送する必要があります。心筋虚血の痛みは締め付け感・圧迫感が典型で、呼吸で増強する痛みは心膜炎や胸膜炎、嘔吐を契機とする痛みは食道疾患、局在が明らかな痛みは筋骨格系、ピリピリした痛みは帯状疱疹などの神経痛の特徴です。脈拍64/分は下壁梗塞に伴う徐脈傾向の可能性があります。

選択肢の確認

1.呼吸で増強する:心膜炎・胸膜炎の痛みの特徴です。
2.嘔吐が契機となる:マロリー・ワイス症候群などの特徴です。
3.局在が明らかである:筋骨格系の痛みの特徴です。
4.胸が締め付けられる:急性心筋梗塞の胸痛の特徴です。正答です。
5.ピリピリした性状である:帯状疱疹などの神経痛の特徴です。

覚えるポイント

「ST上昇+締め付けられる胸痛=急性心筋梗塞→12誘導心電図伝送・カテーテル可能な病院へ」。

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