第49回・2026年
49D024|第49回 救急救命士国家試験 過去問
56歳の男性。突然の大量吐血を認めたため、家族が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS3。呼吸数32/分。脈拍124/分、整。血圧84/42mmHg。体温36.2℃。SpO2値96%。全身に冷や汗を認める。吐血が持続し下肢を挙上するも血圧は改善しない。アルコール性肝硬変の既往がある。 この傷病者への適切な対応はどれか。1つ選べ。
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正解5
正答
5.静脈路確保及び輸液の指示要請を行う。
この問題のポイント
肝硬変の人の大量吐血でショックが進んでいるので、答えは5の静脈路確保と輸液の指示要請です。食道静脈瘤の破裂が疑われ、心肺停止前の傷病者として輸液を行います。
解説
肝硬変では門脈の圧が高くなり、食道に静脈瘤ができます。
これが破れると大量に出血し、急速にショックになります。
本例は脈拍124/分、血圧84/42mmHg、冷汗があり、下肢を挙げても血圧が改善しません。
悪化するショックに対し、救急救命士は医師の具体的指示で乳酸リンゲル液の静脈路確保と輸液ができます。
意識JCS3で自発呼吸が保たれており、補助換気は不要です。
経鼻エアウエイは肝硬変の凝固障害で鼻出血を助長します。
口の中を積極的に吸引すると嘔吐反射で出血が増えるため、最小限にします。血糖測定は優先されません。
選択肢の確認
1.補助換気をする。:自発呼吸が保たれており不要です。
2.血糖値を測定する。:ショックへの対応が優先です。
3.経鼻エアウエイを挿入する。:出血を助長するため不適切です。
4.口腔内を積極的に吸引する。:嘔吐を誘発し、出血を増やします。
5.静脈路確保及び輸液の指示要請を行う。:出血性ショックへの適切な対応です。正答です。
覚えるポイント
「肝硬変+大量吐血+ショック=食道静脈瘤破裂→輸液の指示要請、側臥位で気道確保、早期搬送」。
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