48C002|第48回 救急救命士国家試験 過去問
56歳の男性。糖尿病と高血圧との既往がある。自室内で様子がおかしいことに家族が気づき、救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS3。呼吸数36/分。脈拍88/分、不整。血圧120/68mmHg。体温37.2℃。SpO2値92%。 この傷病者の緊急度が高いと判断される根拠はどれか。1つ選べ。
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正解: 2
正答
2.呼吸数
この問題のポイント
糖尿病と高血圧の既往がある傷病者の呼吸数36/分は、代謝性アシドーシス(糖尿病ケトアシドーシスなど)や重篤な病態の代償を示す高度の頻呼吸で、緊急度が高いと判断する根拠です。
解説
意識JCS3、脈拍88/分(不整)、血圧120/68mmHg、体温37.2℃は単独では緊急度の判断根拠として弱いですが、呼吸数36/分は正常(12〜20/分)を大きく超えています。頻呼吸はアシドーシスの代償(クスマウル呼吸)、低酸素、ショック、敗血症などの重症病態を反映する早期のサインで、糖尿病患者では糖尿病ケトアシドーシスを疑います。バイタルサインの中で呼吸数は最も見落とされやすく、最も鋭敏な指標です。
選択肢の確認
1.意識:JCS3は軽度の意識障害で決め手ではありません。
2.呼吸数:36/分の高度な頻呼吸は緊急度が高い根拠です。正答です。
3.脈拍:88/分は正常範囲です。
4.血圧:120/68mmHgは正常です。
5.体温:37.2℃は微熱で緊急度の根拠ではありません。
覚えるポイント
「呼吸数30/分以上・10/分未満は緊急度が高いサイン」「糖尿病+頻呼吸=ケトアシドーシスを疑う」。