48D019第48回 救急救命士国家試験 過去問

80歳の男性。施設入所中である。「右手が動かない」とのことで救急要請した。出迎えた介護士が次のように語った。 「変形性関節症のため、元々右下肢の痛みや動かしにくさがありました(A)。2、3日前から少し元気がなく(B)、今朝は少し咳をしていました(C)。朝食を普通に食べ始めましたが、途中から箸を持てなくなったといい出しました(D)。食欲もないようです(E)。様子がおかしいので救急要請しました。」 介護士の言葉の中で、緊急性が高いと判断する根拠となるのはどれか。1つ選べ。

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正解: 4

正答

4.D

この問題のポイント

食事中に突然箸を持てなくなった(急に右手が動かなくなった)という発症様式は、脳卒中を示す緊急性の高い情報です。慢性的な下肢の症状や数日前からの元気のなさ、咳、食欲不振は緊急性の判断根拠にはなりません。

解説

脳卒中は「突然」「片側の」運動麻痺や言語障害で発症します。介護士の言葉のうち、「朝食の途中から箸を持てなくなった」は発症時刻が明確な突然の片側上肢の麻痺で、脳梗塞や脳出血を疑い、発症時刻を確認して血栓溶解療法が可能な病院へ急いで搬送する根拠になります。Aの変形性関節症による慢性症状、BやEの元気や食欲のなさ、Cの咳は数日前からの緩やかな変化で緊急性は低いです。

選択肢の確認

1.A:慢性の変形性関節症による症状で緊急性は低いです。
2.B:数日前からの元気のなさで非特異的です。
3.C:咳は感染症を示唆しますが緊急性の根拠ではありません。
4.D:突然の片側上肢の麻痺で脳卒中を示し緊急性が高いです。正答です。
5.E:食欲不振は非特異的です。

覚えるポイント

「突然の片側の麻痺・言語障害=脳卒中(発症時刻を確認)」。慢性の症状と突然の症状を区別します。

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