49C008|第49回 救急救命士国家試験 過去問
76歳の女性。玄関で転倒して動けなくなっているところを息子が発見し救急要請した。救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数20/分。脈拍80/分、整。血圧160/95mmHg。体温36.2℃。SpO2値98%。顔面を打撲し、右手首が変形している。古い打撲痕が手、足および背中に認められる。衣服は汚く、異臭があり、傷病者は息子におびえた様子でいる。救急隊の適切な対応はどれか。1つ選べ。
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正解: 5
正答
5.搬送先の医師に状況を伝える。
この問題のポイント
高齢者虐待が疑われる状況では、救急隊は傷病者を安全に医療機関へ搬送し、搬送先の医師に虐待を疑う状況を伝えます。通報は医療機関から市町村へ行われ、現場で救急隊が警察に保護を要請したり息子に依頼したりするのは適切ではありません。
解説
古い打撲痕、不衛生な衣服、家族へのおびえは身体的虐待やネグレクトを疑う所見です。救急隊は判断や介入を現場で行わず、観察した事実を客観的に記録して搬送先の医師に伝え、医療機関から市町村や地域包括支援センターへ通報する流れにつなげます。虐待の疑いだけで警察に保護要請する状況ではなく、加害の可能性がある息子に保護を依頼するのは不適切です。
選択肢の確認
1.警察に保護を要請する:現場で即座に行う対応ではありません。
2.保健所に状況を伝える:高齢者虐待の通報先は市町村です。
3.息子に保護を依頼する:加害の可能性があり不適切です。
4.都道府県の担当者を呼ぶ:現場対応ではありません。
5.搬送先の医師に状況を伝える:適切な対応です。正答です。
覚えるポイント
「虐待疑い=事実を記録し搬送先医師へ伝える、通報は市町村へ」。