48D037第48回 救急救命士国家試験 過去問

77歳の女性。歩行中に自転車と衝突し転倒受傷した。目撃者が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数20/分。脈拍90/分、整。血圧140/80mmHg。SpO2値98%。 右下腿に変形・動揺と外側に長さ5cmの創を認め、暗赤色の少量の出血を認める。両足部の感覚障害はない。右下腿の写真を示す。 この傷病者に行う処置として適切なのはどれか。1つ選べ。

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正解: 5

正答

5.そのままの位置で副木固定

この問題のポイント

写真は下腿の変形と動揺を伴い、創から骨が透見される開放骨折です。出血は少量で末梢の感覚は保たれているため、創を被覆してそのままの位置で副木(副子)固定を行い、痛みと二次損傷を防いで搬送します。

解説

開放骨折では創を清潔なガーゼで覆い、骨折部を動かさないよう上下の関節を含めてそのままの位置で副子固定します。整復や牽引は神経・血管損傷を悪化させるため行いません。少量の暗赤色の出血にターニケットは不要で、バイタルサインが安定しており静脈路確保の適応もありません。AEDや冷却も本例の処置として適切ではありません。固定の前後で末梢の脈拍・感覚・運動を確認します。

選択肢の確認

1.冷却:開放骨折の処置として優先されません。
2.AED装着:心停止ではなく不要です。
3.静脈路確保及び輸液:バイタルが安定しており適応外です。
4.ターニケットによる緊縛:少量の出血で適応はありません。
5.そのままの位置で副木固定:開放骨折への適切な処置です。正答です。

覚えるポイント

「開放骨折=創の被覆+そのままの位置で副子固定、整復・牽引しない、末梢循環・神経の確認」。

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