49D031第49回 救急救命士国家試験 過去問

路線バスが乗用車に衝突し、目撃者が救急要請した。トリアージの結果、呼吸困難を訴えた傷病者1名のみの対応となった。 救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数36/分。脈拍98/分、整。血圧140/80mmHg。体温36.2℃。SpO2値100%。外傷は明らかでないものの、息苦しさを訴えている。 この病態について適切なのはどれか。1つ選べ。

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正解: 3

正答

3.安心させるような声がけをする。

この問題のポイント

外傷が明らかでなく、呼吸数36/分、SpO2 100%の息苦しさは、事故の心理的衝撃による過換気症候群です。傷病者を安心させ、ゆっくりとした呼吸を促すことが適切な対応です。

解説

過換気症候群では不安や恐怖が引き金となり、過剰な換気でPaCO2が低下して息苦しさやしびれが生じます。落ち着いた態度で安心させる声かけを行い、ゆっくりした呼吸を促します。SpO2 100%で酸素投与は不要で、ペーパーバック再呼吸法は低酸素の危険があり推奨されません。胸式呼吸法を指導することは症状を悪化させ、パニック障害の診断基準を満たすものが多いという記述は誤りです。ただし外傷や他の疾患の見落としに注意し、症状が持続すれば搬送します。

選択肢の確認

1.胸式呼吸法を行わせる:換気をさらに増やし不適切です。
2.酸素投与が必要である:SpO2 100%で不要です。
3.安心させるような声がけをする:適切な対応です。正答です。
4.ペーパーバック再呼吸法を行う:低酸素の危険があり推奨されません。
5.パニック障害の診断基準を満たすものが多い:多くは状況による一過性の反応です。

覚えるポイント

「事故後の頻呼吸+SpO2正常+外傷なし=過換気症候群→安心させてゆっくり呼吸、ペーパーバック法はしない」。

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