第46回・2023年
46D003|第46回 救急救命士国家試験 過去問
爆発事故により多数傷病者が発生した。一次トリアージが終わり緑色エリアの傷病者10名のうち1名をDMAT医師が二次トリアージした。 傷病者観察所見:82歳の男性。意識清明。呼吸数28/分。脈拍110/分。血圧160/80mmHg。SpO2値92%。右前腕の変形、両下腿の擦過傷、顔面の熱傷と嗄声とを認める。医師がタグを緑色から赤色に変更した。 この判断根拠はどれか。1つ選べ。
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正解5
正答
5.顔面の熱傷と嗄声
この問題のポイント
顔面の熱傷と嗄声は気道熱傷のサインなので答えは5です。時間とともに気道がむくんで窒息する危険があるため、赤(緊急治療群)に変更します。
解説
爆発事故での顔面熱傷、嗄声(声のかすれ)、鼻毛の焦げ、口の中のすす、喘鳴は気道熱傷の徴候です。
気道熱傷は受傷直後は軽く見えても、数時間で喉頭の浮腫が進み気道が閉塞します。
そのため早期の気管挿管が必要になり、二次トリアージで赤に変更する根拠になります。
82歳という年齢は災害弱者として考慮する項目ですが、赤への変更根拠にはなりません。
脈拍110/分やSpO2 92%は、生理学的評価の赤の基準(脈拍120以上、SpO2 90%未満)に達していません。
右前腕の変形は単独では黄に相当する損傷です。
選択肢の確認
1.82歳:高齢は考慮事項ですが赤への変更根拠にはなりません。
2.脈拍110/分:120/分以上ではなく基準に達しません。
3.SpO2値92%:90%未満ではなく基準に達しません。
4.右前腕の変形:単独では緊急治療群の基準ではありません。
5.顔面の熱傷と嗄声:気道熱傷を示し、気道閉塞の危険があるため赤に変更します。正答です。
覚えるポイント
「顔面熱傷+嗄声・すす・鼻毛の焦げ=気道熱傷→緊急度高」。時間とともに悪化するため早期搬送と挿管の準備が必要です。
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