第46回・2023年

46D004|第46回 救急救命士国家試験 過去問

7歳の男児。朝より38℃の発熱。夕方になり呼吸困難が出現したため、母親が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS3。呼吸数32/分。脈拍120/分、整。SpO2値93%。時々、膿のかたまりのような痰を排出する。シーソー様の胸郭運動が認められる。 この傷病者の聴診上、雑音が最も強く聴取される場所とタイミングで正しいのはどれか。1つ選べ。

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正解1

正答

1.頸部吸気時

この問題のポイント

上気道の狭窄が疑われるので答えは1の頸部吸気時です。上気道が狭いときの雑音(吸気性喘鳴)は、狭い場所に近い首で、息を吸うときに最も強く聞こえます。

解説

発熱後の呼吸困難、膿性の痰、シーソー呼吸を呈する小児では、急性喉頭蓋炎などの上気道狭窄を疑います。
シーソー様の胸郭運動とは、吸気時に胸がへこみお腹がふくらむ努力呼吸のサインです。
上気道(喉頭より上の通り道)が狭いと、吸うときに空気が狭い部分を通って高い音(ストライダー)が出ます。
この音は狭窄部に近い頸部で最も強く聞こえます。
一方、下気道の狭窄(喘息など)では呼気時の喘鳴が前胸部で聞こえます。

選択肢の確認

1.頸部吸気時:上気道狭窄の吸気性喘鳴が最も強く聴取されます。正答です。
2.頸部呼気時:上気道狭窄では吸気時に強く聴取されます。
3.前胸部吸気時:上気道狭窄の雑音は頸部でより明瞭です。
4.前胸部呼気時:下気道狭窄(喘息)の所見です。
5.前胸部吸気時および呼気時:下気道の高度狭窄などでみられる所見です。

覚えるポイント

「上気道狭窄=吸気性喘鳴・頸部で聴取・シーソー呼吸」「下気道狭窄=呼気性喘鳴・前胸部で聴取」。

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