第46回・2023年
46D005|第46回 救急救命士国家試験 過去問
73歳の男性。自宅の階段の踊り場で意識がなく倒れているところを家族が発見し、救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数16/分。脈拍70/分、整。血圧100/80mmHg。SpO2値96%。心臓弁膜症で通院中、以前にも同様の一過性意識消失のエピソードがあり、突然死の可能性を示唆されている。心音を聴取したところ第3肋間胸骨右縁に収縮期雑音を認める。 この傷病者の心臓の異常部位と考えられるのはどれか。1つ選べ。
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正解4
正答
4.大動脈弁
この問題のポイント
胸骨右縁第2〜3肋間の収縮期雑音と失神の繰り返しは大動脈弁狭窄症のサインなので答えは4です。大動脈弁狭窄症は突然死の原因になる弁膜症です。
解説
大動脈弁は左心室から大動脈へ血液が出る出口の弁です。
聴診部位は胸骨右縁第2肋間付近で、狭窄があると血液を押し出すときの収縮期雑音が聞こえます。
狭窄が強いと運動時に心拍出量を増やせず、脳への血流が減って失神します。
これが突然死のリスクにつながります。
僧帽弁の雑音は心尖部、三尖弁は胸骨左縁下部、肺動脈弁は胸骨左縁第2肋間で聞こえます。
冠動脈が狭くなっても心雑音は生じません。
選択肢の確認
1.三尖弁:胸骨左縁下部で聴取します。
2.肺動脈弁:胸骨左縁第2肋間で聴取します。
3.僧帽弁:心尖部で聴取します。
4.大動脈弁:胸骨右縁第2〜3肋間の収縮期雑音と失神は大動脈弁狭窄症を示します。正答です。
5.冠動脈:狭窄しても心雑音は生じません。
覚えるポイント
「胸骨右縁第2肋間の収縮期雑音+労作時失神=大動脈弁狭窄症(突然死の危険)」。
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