48D036第48回 救急救命士国家試験 過去問

62歳の男性。建築作業中に約5mの足場から墜落し受傷し、同僚が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS1。呼吸数32/分。脈拍120/分、整。血圧90/60mmHg。SpO2値95%。右殿部痛および右下肢の外転外旋を認める。右下肢に圧痛・変形はない。ヘルメットを装着しており、頭部に外傷痕はない。胸腹部に圧痛はない。 この傷病者に対する対応で適切なのはどれか。1つ選べ。

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正解: 3

正答

3.骨盤固定具の装着

この問題のポイント

5mからの墜落で殿部痛と下肢の外転外旋位があり、頻脈・血圧低下を認める傷病者は、骨盤骨折(寛骨臼骨折や不安定型骨盤骨折)による出血性ショックを疑い、骨盤固定具を装着して速やかに搬送します。

解説

下肢の外転外旋位で下肢自体に圧痛や変形がない場合、骨盤や股関節の損傷が疑われます。骨盤骨折の出血に対しては大転子の高さに骨盤固定具を装着して骨盤を安定させ、出血を抑えます。動揺性の確認は出血を助長するため行わず、背面観察はログロールではなくフラットリフトで行います。下肢の副子固定は下肢に骨折の所見がないため優先されず、セミファウラー位は骨盤骨折・ショックの傷病者には不適切です。

選択肢の確認

1.下肢の副子固定:下肢に変形・圧痛がなく優先されません。
2.骨盤動揺の確認:出血を助長するため行いません。
3.骨盤固定具の装着:骨盤骨折の出血対策として適切です。正答です。
4.ログロールでの背面観察:骨盤骨折ではログロールを避けます。
5.セミファウラー位での搬送:仰臥位で全身固定して搬送します。

覚えるポイント

「墜落+殿部痛+下肢の外転外旋+ショック=骨盤骨折→骨盤固定具、動揺確認とログロールは禁止」。

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