47D027|第47回 救急救命士国家試験 過去問
38歳の男性。土木作業中に鋼材の下敷きになっているところを同僚が発見し救急救助要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS2。呼吸数28/分。脈拍116/分、整。血圧110/65mmHg。SpO2値96%。両大腿部が鋼材に圧迫されている。右下腿部に変形と挫創とが認められ、創部から出血を認める。救助隊による救出に2時間要すると予想される。 救出前に行う処置はどれか。2つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: 4・5
正答
4.除細動パッドの貼付、5.静脈路確保および輸液の指示要請
この問題のポイント
長時間の圧迫(クラッシュ症候群)が予想される場合、救出前に静脈路を確保して輸液を開始し、救出後の高カリウム血症による心停止に備えて除細動パッドを貼付しておきます。
解説
救出に2時間を要する下肢の圧迫では、圧迫解除と同時に壊死筋からカリウムやミオグロビンが全身に流れ込み、致死性不整脈や急性腎不全を起こします。救急救命士は医師の具体的指示を受け、クラッシュ症候群が疑われる傷病者に救出前から静脈路確保と輸液を行うことができ、これが最も重要な予防策です。同時に心電図モニターと除細動パッドの装着で不整脈に備えます。下肢の固定や創部の被覆は救出後に行い、用手的気道確保は気道の異常がない本例では不要です。
選択肢の確認
1.下肢の固定:救出後に行います。
2.創部の被覆:救出後に行います。
3.用手的気道確保:意識があり気道は開通しています。
4.除細動パッドの貼付:高カリウム血症による不整脈に備えます。正答です。
5.静脈路確保および輸液の指示要請:クラッシュ症候群の予防として救出前に行います。正答です。
覚えるポイント
「クラッシュ症候群=救出前に輸液・パッド装着、救出後は心電図と尿の色を監視」。