49D006第49回 救急救命士国家試験 過去問

20歳の男性。友人と口論となりナイフで刺されたため、本人が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:大腿部を押さえて座っており、意識清明。呼吸数32/分。脈拍108/分、整。血圧120/70mmHg。ナイフは抜去されており、大腿部より拍動を伴う活動性出血を認める。直ちに(A)創部の圧迫止血を行い、リザーバ付きフェイスマスクを用いて(B)高流量酸素投与を行なった。(C)全身観察を行なった後、バックボードを用いて(D)脊椎運動制限(SMR)を行い、(E)搬送先に救命救急センターを選定した。 必要でないと考えられる対応はどれか。1つ選べ。

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正解: 4

正答

4.D

この問題のポイント

大腿部の刺創による動脈性出血は穿通性外傷であり、神経症状がなければ脊椎損傷の可能性は低く、バックボードによる脊椎運動制限(SMR)は不要です。圧迫止血、高流量酸素、全身観察、救命救急センターの選定は必要な対応です。

解説

穿通性外傷では、鈍的外傷と異なり脊椎損傷の合併は少なく、神経症状のない傷病者への脊椎運動制限は搬送を遅らせるため行いません。拍動性の大量出血には直接圧迫止血(止まらなければターニケット)を行い、出血性ショックに備えて高流量酸素を投与し、他の損傷を見逃さないよう全身観察を行って、外科的止血が可能な救命救急センターへ搬送します。

選択肢の確認

1.A:創部の圧迫止血は必要です。
2.B:出血性ショックに備えた高流量酸素投与は必要です。
3.C:他の損傷を確認する全身観察は必要です。
4.D:穿通性外傷で神経症状がなく脊椎運動制限は不要です。正答です。
5.E:大量出血には救命救急センターの選定が必要です。

覚えるポイント

「穿通性外傷=神経症状がなければ脊椎固定は不要、止血と早期搬送を優先」。

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