46D035第46回 救急救命士国家試験 過去問

35歳の男性。作業中、1本約500キログラムの木材が崩れ、木材と木材との間に下半身が挟まれた。同僚が直ぐに救出した後、救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS10。呼吸数28/分。脈拍104/分、整。血圧96/50mmHg。SpO2値96%。胸腹部に圧痛はないが、腰部から殿部と股関節付近の強い疼痛を訴えている。骨盤部の写真を示す。 この傷病者への対応について最も適切なのはどれか。1つ選べ。

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正解: 4

正答

4.大転子部に骨盤固定具を装着する。

この問題のポイント

下半身を挟まれ、腰部から殿部・股関節の強い痛みとショック傾向があり、写真で骨盤周囲の創や変形を認める傷病者は、開放性骨盤骨折を疑います。骨盤固定具を大転子の高さに装着して骨盤を安定させ、出血を抑えることが最も適切です。

解説

骨盤骨折は後腹膜への大量出血で急速にショックに陥るため、骨盤固定具を大転子の高さに巻き、両下肢を内旋位にして固定します。ログロールは骨盤をずらして出血を助長するため避け、フラットリフトで移動します。創内へのガーゼ挿入は骨盤骨折の開放創には行わず、圧迫止血と被覆にとどめます。冷却や膝屈曲位はこの傷病者の救命に直結しません。

選択肢の確認

1.創部を冷却する:出血と骨盤の安定化には寄与しません。
2.膝屈曲位とする:骨盤骨折の固定には不適切です。
3.創内へガーゼを挿入する:骨盤骨折の創には行いません。
4.大転子部に骨盤固定具を装着する:骨盤骨折への最も適切な処置です。正答です。
5.ログロールにより背面を観察する:出血を助長するため避けます。

覚えるポイント

「骨盤骨折疑い=大転子の高さに骨盤固定具、ログロール禁止、フラットリフト、早期搬送」。

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