46D034|第46回 救急救命士国家試験 過去問
45歳の男性。路上で腹部に刃物が刺さった状態で発見され、通行人が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS3。呼吸数24/分。脈拍80/分、整。血圧120/60mmHg。SpO2値98%。 この傷病者への対応について適切なのはどれか。1つ選べ。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4.ロードアンドゴーを宣言する。
この問題のポイント
腹部に刃物が刺さったままの穿通性外傷は、バイタルサインが安定していても腹腔内損傷による出血が進行し得るためロードアンドゴーの適応です。刃物は抜かずに固定して搬送します。
解説
体幹の穿通性外傷は初期評価で異常がなくても重症損傷を伴うことが多く、ロードアンドゴーを宣言して速やかに搬送します。刺さっている刃物を抜くと止血されていた血管から大量出血するため、そのまま固定します。穿通性外傷では脊椎損傷の可能性が低く、神経症状がなければログロールやバックボード固定は不要で、むしろ搬送を遅らせます。意識清明で呼吸数24/分の傷病者に補助換気は不要で、体位は仰臥位で膝を軽く曲げるなど腹壁の緊張を避けます。
選択肢の確認
1.補助換気を行う:呼吸状態は保たれており不要です。
2.ファウラー位で搬送する:腹部の穿通性外傷に適した体位ではありません。
3.刃物を抜き圧迫止血を行う:抜くと大量出血するため禁忌です。
4.ロードアンドゴーを宣言する:体幹の穿通性外傷は適応です。正答です。
5.ログロールでバックボードに移す:脊椎損傷の可能性が低く、不要な処置です。
覚えるポイント
「体幹の穿通性外傷=ロードアンドゴー、刺さった物は抜かずに固定、脊椎固定は原則不要」。