第46回・2023年

46D034|第46回 救急救命士国家試験 過去問

45歳の男性。路上で腹部に刃物が刺さった状態で発見され、通行人が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS3。呼吸数24/分。脈拍80/分、整。血圧120/60mmHg。SpO2値98%。 この傷病者への対応について適切なのはどれか。1つ選べ。

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正解4

正答

4.ロードアンドゴーを宣言する。

この問題のポイント

腹部に刃物が刺さったままの穿通性外傷なので答えは4のロードアンドゴーです。今は安定して見えても内出血が進む可能性があり、刃物は抜かずに固定して急いで搬送します。

解説

体幹の穿通性外傷(刃物などが体を突き刺す外傷)は、初期評価で異常がなくても重い損傷を伴うことが多いです。
そのためロードアンドゴーを宣言して速やかに搬送します。
刺さった刃物を抜くと、押さえられていた血管から大量出血するため、そのまま固定します。
穿通性外傷では脊椎損傷の可能性が低く、神経症状がなければログロールやバックボード固定は不要で、むしろ搬送を遅らせます。
意識JCS3で自発呼吸が保たれ、呼吸数24/分・SpO2 98%の傷病者に補助換気は不要です。
体位は仰臥位で膝を軽く曲げるなど、腹壁の緊張を避けます。

選択肢の確認

1.補助換気を行う。:呼吸状態は保たれており不要です。
2.ファウラー位で搬送する。:腹部の穿通性外傷に適した体位ではありません。
3.刃物を抜き圧迫止血を行う。:抜くと大量出血するため禁忌です。
4.ロードアンドゴーを宣言する。:体幹の穿通性外傷は適応です。正答です。
5.ログロールでバックボードに移す。:脊椎損傷の可能性が低く、不要な処置です。

覚えるポイント

「体幹の穿通性外傷=ロードアンドゴー、刺さった物は抜かずに固定、脊椎固定は原則不要」。

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