49D037|第49回 救急救命士国家試験 過去問
48歳の男性。自ら灯油をかぶって着衣に火をつけて受傷し、通行人が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識清明。明らかな嗄声を認める。呼吸数28/分。脈拍120/分、整。血圧164/108mmHg。SpO2値98%(10L酸素投与下)。現場での写真を示す。 この傷病者への対応で適切なのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: 2・4
正答
2.車内温度を上げ保温する、4.救命救急センターに搬送する。
この問題のポイント
灯油をかぶって着衣に着火した広範囲熱傷で、嗄声(気道熱傷)を認める傷病者は重症熱傷です。広範囲熱傷は体温を失いやすいため車内を暖めて保温し、気道熱傷を含む重症熱傷の治療が可能な救命救急センターへ搬送します。
解説
写真では体幹・四肢に広範な熱傷があり、嗄声は気道熱傷による喉頭浮腫の始まりを示します。広範囲熱傷では皮膚のバリアが失われて低体温になりやすく、創部の冷却は局所の小範囲にとどめ、全身は保温します。嗄声があっても現時点で会話でき自発呼吸が保たれているため用手的気道確保は不要ですが、気道浮腫の進行に備えて早期に挿管ができる医療機関へ搬送します。血圧164/108mmHgとショックはなく、静脈路確保の指示要請は本例で最優先ではありません。
選択肢の確認
1.創部を冷却する:広範囲熱傷では低体温を招くため冷却しません。
2.車内温度を上げ保温する:広範囲熱傷の低体温予防として適切です。正答です。
3.用手的に気道を確保する:現時点で気道は開通しています。
4.救命救急センターに搬送する:気道熱傷を伴う重症熱傷の適切な搬送先です。正答です。
5.静脈路確保の指示要請をする:ショックがなく最優先ではありません。
覚えるポイント
「広範囲熱傷=冷却より保温」「嗄声・顔面熱傷=気道熱傷→救命救急センターへ、高濃度酸素」。