47D037第47回 救急救命士国家試験 過去問

52歳の男性。建築作業中に6mの高さから墜落し、同僚が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:初期評価において呼吸、循環および意識レベルには異常を認めない。全身観察で仙腸関節と恥骨に圧痛を認め、両下肢に変形を認めない。左下肢は短縮し疼痛のため動かせない。 この傷病者について正しいのはどれか。1つ選べ。

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正解: 4

正答

4.ショックの進行が予測される。

この問題のポイント

高所墜落で仙腸関節と恥骨に圧痛があり下肢の短縮を認める場合は、垂直剪断型の不安定型骨盤骨折が疑われます。初期評価で異常がなくても後腹膜への大量出血でショックが進行すると予測して対応します。

解説

垂直方向の外力による骨盤骨折は片側の骨盤が上方にずれて下肢が短縮し、骨盤輪が破綻した不安定型で、後腹膜に数リットルの出血を来し得ます。骨盤の動揺性確認は出血を助長するため行わず、ログロールも避けてフラットリフトで背面観察し、骨盤固定具を装着して速やかに搬送します。下肢の短縮は骨盤骨折によるもので下肢外固定の対象ではなく、安定型骨折と想定してはいけません。

選択肢の確認

1.下肢外固定を行う:下肢に変形はなく短縮は骨盤骨折によるもので、骨盤固定が優先です。
2.骨盤動揺を確認する:出血を助長するため行いません。
3.安定型骨盤骨折を想定する:垂直剪断型は不安定型です。
4.ショックの進行が予測される:不安定型骨盤骨折では大量出血を予測します。正答です。
5.背面観察はログロールで行う:ログロールは避けフラットリフトで行います。

覚えるポイント

「墜落+骨盤の圧痛+下肢短縮=垂直剪断型骨盤骨折→出血性ショックを予測、動揺確認・ログロール禁止」。

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