第46回・2023年
46D032|第46回 救急救命士国家試験 過去問
20歳の男性。電柱に上って作業中にコンクリートの地面に下半身から墜落したため救急要請された。 救急隊到着時観察所見:意識JCS3-R。呼吸数20/分。脈拍96/分、整。血圧108/86mmHg。体温36.2℃。頭部に外表上の損傷はなく、腰部から殿部の痛みを訴えている。右下肢が変形、短縮している。 生理学的評価の中で大量出血を予測できるのはどれか。1つ選べ。
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正解1
正答
1.意識
この問題のポイント
血圧や脈拍は一見安定していても、JCS3-Rの不穏は脳への血流不足のサインなので答えは1の意識です。大量出血の早期は意識の変化に現れます。
解説
出血性ショックの初期は、体の代償機構(血管を締めて脈を速くする働き)で血圧が保たれます。
しかし脳への酸素が足りなくなると、不穏や落ち着きのなさ、軽い意識障害が現れます。
「R(不穏)」を伴うJCS3は、頭部に外表の損傷がない本例では大量出血による脳灌流低下を示唆します。
血圧は代償期には下がらず(脈圧は狭くなっています)、体温や呼吸数も早期の指標としては不十分です。
脈拍96/分は明らかな頻脈ではありません。
右下肢の変形・短縮と骨盤・殿部痛から、大腿骨骨折や骨盤骨折による大量出血を想定します。
選択肢の確認
1.意識:不穏を伴う意識の変化は大量出血を予測する早期の所見です。正答です。
2.血圧:108/86mmHgと保たれており、低下は遅れて現れます。
3.体温:出血の早期指標にはなりません。
4.脈拍:96/分は明らかな頻脈ではありません。
5.呼吸数:20/分は正常範囲です。
覚えるポイント
「外傷での不穏・落ち着きのなさ=脳の酸素不足(出血)のサイン」。血圧が正常でも大量出血を疑います。
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