48C003第48回 救急救命士国家試験 過去問

60歳の男性。工事現場でショベルカーのキャタピラで下肢を轢過され、同僚が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS2。呼吸数28/分。脈拍102/分。血圧78/56mmHg。SpO2値測定不可。右足が高度に挫滅しており、創部を強く圧迫しても拍動性の出血が続いている。右下腿の写真を示す。 この創部に対し次に行う処置はどれか。1つ選べ。

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正解: 3

正答

3.大腿部を緊縛する。

この問題のポイント

下肢の高度挫滅で、圧迫止血をしても拍動性の出血が続く場合は、四肢の大量出血に対するターニケット(止血帯)を創より中枢側の大腿部に装着して緊縛します。

解説

写真は足部が高度に挫滅した開放創で、直接圧迫でも止血できない動脈性出血が続き、ショック(血圧78/56mmHg、SpO2測定不能)が進行しています。四肢からの制御不能な出血には、出血部より5〜8cm中枢側でかつ関節を避けた部位(本例では大腿部)にターニケットを装着し、出血が止まるまで締めて装着時刻を記録します。冷却やシーネ固定、洗浄、被覆は出血を止める処置ではなく、この段階では優先しません。

選択肢の確認

1.保冷剤で冷やす:止血効果はありません。
2.シーネで固定する:出血の制御になりません。
3.大腿部を緊縛する:ターニケットによる止血で適切です。正答です。
4.水道水で洗浄する:出血を助長し止血になりません。
5.アルミシートで被覆する:止血の後に行う処置です。

覚えるポイント

「圧迫止血で止まらない四肢の出血=ターニケットを中枢側に、時刻を記録、緩めない」。

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