48C004|第48回 救急救命士国家試験 過去問
50歳の男性。自宅でテレビをみていたところ、急に胸が苦しいと訴えた後に意識を消失し、家族が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS300。自発呼吸を認めない。頸動脈は触知しない。胸骨圧迫を開始し、バッグ・バルブ・マスクで換気良好である。初期心電図モニター波形を示す。特定行為の指示要請を行い静脈路を確保した。 最も優先して行うべき処置はどれか。1つ選べ。

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正解: 5
正答
5.アドレナリンの静脈内投与
この問題のポイント
心停止で初期心電図が心静止やPEAなど電気ショックの適応がない波形のとき、静脈路を確保した後に最も優先すべき処置はアドレナリンの静脈内投与です。
解説
図の波形は幅の広いQRSがゆっくり出現する無脈性電気活動(PEA)で、電気ショックの適応はありません。PEA・心静止に対しては質の高い胸骨圧迫と換気を続けながら、できるだけ早くアドレナリン1mgを静脈内投与し、3〜5分ごとに繰り返します。本例では特定行為の指示を受けて静脈路を確保しているため、次はアドレナリン投与です。血糖測定や口腔内吸引は優先されず、12誘導心電図の伝送は心拍再開後に行います。
選択肢の確認
1.血糖測定:心停止中の優先処置ではありません。
2.口腔内吸引:換気良好であり不要です。
3.電気ショック:PEAには適応がありません。
4.12誘導心電図の伝送:心拍再開後の処置です。
5.アドレナリンの静脈内投与:PEA・心静止で静脈路確保後に最優先です。正答です。
覚えるポイント
「非ショック適応(PEA・心静止)=CPR継続+早期のアドレナリン投与」「ショック適応(VF・無脈性VT)=除細動が最優先」。