47C003第47回 救急救命士国家試験 過去問

80歳の男性。大量に下血したため家族が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS100。呼吸数12/分。脈拍144/分。血圧は測定できない。心電図モニター装着後に反応が消失した。自発呼吸を認めず、頸動脈の拍動も触知しない。その際の心電図モニター波形を示す。 まず行うべき処置はどれか。1つ選べ。

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正解: 2

正答

2.胸骨圧迫

この問題のポイント

大量下血によるショックから心停止となり、心電図モニターに規則的な波形があるのに脈拍が触れない状態は無脈性電気活動(PEA)です。PEAには電気ショックの適応はなく、直ちに胸骨圧迫を開始します。

解説

図の心電図は幅の狭いQRSが規則的に出現していますが、頸動脈の拍動を触知しないためPEAです。PEAは循環血液量減少、低酸素、心タンポナーデ、緊張性気胸などの可逆的な原因で起こり、本例は出血による循環血液量減少が原因です。対応は直ちに質の高い胸骨圧迫を開始し、換気を行い、アドレナリン投与や静脈路確保の指示要請を進めて速やかに搬送することです。除細動は適応外で、酸素投与や人工呼吸、静脈路確保は胸骨圧迫の開始後に行います。

選択肢の確認

1.除細動:PEAには適応がありません。
2.胸骨圧迫:心停止と判断したら直ちに開始します。正答です。
3.酸素投与:胸骨圧迫の後に換気とともに行います。
4.人工呼吸:胸骨圧迫を開始してから組み合わせます。
5.静脈路確保:胸骨圧迫開始後に指示要請します。

覚えるポイント

「波形があっても脈がなければPEA→胸骨圧迫(ショック非適応)」。出血性のPEAでは輸液の指示要請も検討します。

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