第47回・2024年
47C004|第47回 救急救命士国家試験 過去問
85歳の男性。数日前から労作時に息切れがあり、本日夜間呼吸困難を訴えたため家族が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS1。呼吸数28/分、喘鳴を認める。脈拍120/分、不整。血圧170/100mmHg。SpO2値75%。椅子に腰かけていて、顔面チアノーゼと頸静脈怒張とを認める。心筋梗塞の既往があるという。 直ちにリザーバ付きマスクによる酸素10L/分投与するも呼吸状態改善されず、意識がJCS10に低下した。 救急隊の次に行う処置として適切なのはどれか。1つ選べ。
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正解5
正答
5.リザーバ付きバッグ・バルブ・マスクによる補助換気
この問題のポイント
酸素を最大限に与えても改善せず、意識まで下がったので答えは5です。自分の呼吸だけでは足りなくなった状態なので、バッグで換気を手伝います。
解説
この傷病者は心筋梗塞の既往があり、夜間の呼吸困難、喘鳴、頸静脈怒張、チアノーゼがあります。
これは急性左心不全による肺水腫(肺に水がたまる状態)と考えられます。
リザーバ付きマスクで酸素10L/分を与えても改善しません。
さらに意識がJCS10に下がったのは、換気そのものが足りなくなったサインです。
そこでバッグ・バルブ・マスクで呼吸を手伝い、酸素化と換気を改善します。
仰臥位は肺うっ血を悪化させるので、起坐位(座った姿勢)を保ちます。
選択肢の確認
1.血糖値の測定:意識低下の原因は低酸素なので、まず呼吸の管理が優先です。
2.静脈路確保の指示要請:呼吸の管理が先で、静脈路確保はその後です。
3.仰臥位による体位管理:横に寝かせると肺水腫が悪化するため不適切です。
4.経口エアウエイによる気道確保:意識があり嘔吐反射が残っているため、嘔吐を誘発します。
5.リザーバ付きバッグ・バルブ・マスクによる補助換気:換気不全への適切な対応です。正答です。
覚えるポイント
「心不全の肺水腫=起坐位+高濃度酸素、改善しなければ補助換気」「仰臥位にしない」。
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