第49回・2026年

49D011|第49回 救急救命士国家試験 過去問

68歳の女性。新型コロナウイルス感染症に罹患し、数日前から臥床が続き、左下肢のむくみを認めていた。本日トイレに行った後から急に息苦しくなり、救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS2。呼吸数36/分。脈拍120/分。血圧76/52mmHg。体温38.0℃。SpO2値75%。異常呼吸音を聴取しない。外頸静脈怒張を認め、左ふくらはぎの痛みを訴える。心電図モニター波形を別に示す。酸素投与を行い搬送開始したが、容態変化し心肺機能停止状態となったため心肺蘇生を開始した。 心肺機能停止の直接の原因として最も考えられるのはどれか。1つ選べ。

49D011の問題画像
画像を押すと拡大して表示します
解答・解説を見る

正解2

正答

2.肺血栓塞栓症

この問題のポイント

臥床が続いた後に足のむくみと痛みがあり、動いた直後に急な呼吸困難が起きたので、答えは2の肺血栓塞栓症です。足の血栓が肺の動脈に飛び、心臓が血液を送れなくなって心停止に至りました。

解説

長く寝ていると、下肢の静脈に血の塊(深部静脈血栓)ができます。
排泄などの体動をきっかけに、血栓が肺動脈に飛びます。
本例はSpO2 75%、頻脈、血圧低下、頸静脈怒張があり、呼吸音は正常です。
図の心電図は洞性頻脈で、右心臓への負担を反映します。
肺動脈が広く詰まると右心不全から閉塞性ショックとなり、無脈性電気活動(PEA)の心停止に至ります。
心筋梗塞では胸痛と心電図変化、心不全では水泡音、肺炎では呼吸音の異常がみられます。
心筋炎では心電図の伝導障害などがみられ、本例の組み合わせには肺血栓塞栓症が最も合います。

選択肢の確認

1.急性心筋梗塞:胸痛やST変化がなく否定的です。
2.肺血栓塞栓症:臥床・下肢腫脹・突然の呼吸困難・頸静脈怒張に一致します。正答です。
3.うっ血性心不全:水泡音がなく否定的です。
4.ウイルス性肺炎:呼吸音正常で、急激な経過に合いません。
5.ウイルス性心筋炎:心電図所見や経過が合いません。

覚えるポイント

「臥床+下肢腫脹+体動後の突然の呼吸困難+頸静脈怒張+呼吸音正常=肺血栓塞栓症(PEAによる心停止)」。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する(medixmatch2025@gmail.com)までお知らせください。確認して修正します。

解いた記録を残して、苦手な問題をもう一度。

学習アプリなら、この問題の解答記録・メモ・暗記カード化を使えます。