49D012|第49回 救急救命士国家試験 過去問
56歳の男性。筋萎縮性側索硬化症のため在宅でマスクによる非侵襲的陽圧換気を行っていた。人工呼吸器のアラームが鳴り目を開けなくなったため家族が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS300。呼吸数8/分。脈拍62/分。血圧100/80mmHg。SpO2値72%。 直ちに行うべきことはどれか。1つ選べ。
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正解: 5
正答
5.バッグ・バルブ・マスク換気
この問題のポイント
在宅で非侵襲的陽圧換気を受けている筋萎縮性側索硬化症の傷病者が、人工呼吸器のアラームとともに意識を失い、呼吸数8/分、SpO2 72%となった場合、直ちにバッグ・バルブ・マスクで換気を行います。
解説
筋萎縮性側索硬化症では呼吸筋が麻痺しており、人工呼吸器のトラブルで換気が途絶えると急速に低酸素と高二酸化炭素血症に陥ります。救急隊は機器の点検に時間をかけず、まず自らバッグ・バルブ・マスクで用手換気を行って酸素化を回復させます。酸素投与だけでは換気は補えず、主治医への連絡や静脈路確保は換気の確保より優先されません。
選択肢の確認
1.高濃度酸素投与:換気不全には酸素投与だけでは不十分です。
2.主治医への連絡:換気の確保が先です。
3.人工呼吸器の点検:点検より用手換気を優先します。
4.静脈路確保および輸液:優先されません。
5.バッグ・バルブ・マスク換気:換気不全に対する直ちの処置です。正答です。
覚えるポイント
「人工呼吸器のトラブル=機器から外してバッグ・バルブ・マスクで用手換気」。