47C002|第47回 救急救命士国家試験 過去問
40歳の男性。自動車運転中にガードレールに衝突し、目撃した通行人が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS1。呼吸数24/分。脈拍96/分、整。血圧120/96mmHg。SpO2値94%。皮膚の湿潤と冷感および前額部挫創からの出血を認める。 この傷病者の緊急度判断において最も重要な症候はどれか。1つ選べ。
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正解: 4
正答
4.皮膚の湿潤と冷感
この問題のポイント
外傷傷病者の皮膚の湿潤と冷感は、交感神経の緊張による末梢血管収縮を示し、血圧が保たれていても出血性ショックの初期を示唆する最も重要な所見です。
解説
本例は意識JCS1、呼吸数24/分、脈拍96/分、血圧120/96mmHgと数値上は大きな異常がありませんが、脈圧が24mmHgと狭く、皮膚の湿潤と冷感を認めます。これは循環血液量の減少を代償するために末梢血管が収縮し発汗している状態で、ショックの初期(代償期)を示します。前額部の挫創からの出血は外出血の量としては多くなく、緊急度判断の中心にはなりません。
選択肢の確認
1.意識JCS1:軽度で緊急度の決め手にはなりません。
2.呼吸数24/分:軽度の頻呼吸です。
3.脈拍96/分:正常範囲内です。
4.皮膚の湿潤と冷感:ショックの初期を示す最も重要な所見です。正答です。
5.前額部挫創からの出血:頭皮の出血で緊急度の主因ではありません。
覚えるポイント
「血圧正常でも皮膚の蒼白・冷感・湿潤=ショック代償期」。脈圧の狭小化にも注目します。