48D015|第48回 救急救命士国家試験 過去問
71歳の男性。自室で倒れているのを家族が発見し救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS100。呼吸数32/分。脈拍140/分、不整。血圧80/30mmHg。体温38.5℃。SpO2値90%。右下肢の写真を示す。数日前から右大腿の痛みと腫脹とを訴えていたという。 この傷病者の病態として最も考えられるのはどれか。1つ選べ。

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正解: 2
正答
2.敗血症性ショック
この問題のポイント
数日前からの大腿の痛みと腫脹に続く高熱、頻脈、血圧低下、そして四肢が温かい(末梢血管拡張)という所見は、写真の下肢の壊死性軟部組織感染症を感染源とする敗血症性ショックです。
解説
写真の右下肢は広範な発赤・腫脹と皮膚の変色・水疱を示し、壊死性筋膜炎などの重症軟部組織感染が疑われます。感染による炎症性メディエーターで末梢血管が拡張するため、ショックでありながら四肢は温かい(ウォームショック)のが敗血症性ショックの特徴です。心原性や心外閉塞・拘束性ショックは頸静脈怒張を伴い、神経原性ショックは徐脈と麻痺、アナフィラキシーはアレルゲンへの曝露と急速な発症が特徴で、本例の経過には合いません。
選択肢の確認
1.心原性ショック:心疾患の背景がなく四肢は冷たくなるはずです。
2.敗血症性ショック:感染源・高熱・温かい四肢を伴うショックに一致します。正答です。
3.神経原性ショック:徐脈と麻痺を伴います。
4.心外閉塞・拘束性ショック:頸静脈怒張を伴います。
5.アナフィラキシーショック:急速な発症とアレルゲン曝露が特徴です。
覚えるポイント
「感染巣+高熱+頻脈・低血圧+温かい四肢=敗血症性ショック」。輸液の指示要請と早期搬送を行います。