49D025第49回 救急救命士国家試験 過去問

78歳の男性。激しい咳嗽とともに血を吐いたため妻が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS10。呼吸数28/分。脈拍104/分、整。血圧122/82mmHg。体温37.8℃。SpO2値88%。右胸部の聴診で断続性ラ音を聴取する。気管支拡張症があり通院中である。 本事例への救急隊の活動について適切なのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: 1・2

正答

1.右側臥位にする、2.酸素を投与する。

この問題のポイント

気管支拡張症からの喀血で右胸部にラ音があり低酸素を認める場合は、出血側(右)を下にした側臥位で健側の肺への血液の流れ込みを防ぎ、酸素を投与します。

解説

喀血では出血している肺から健側の肺に血液が流れ込むと、両肺の換気が障害されて窒息や重篤な低酸素になります。出血側を下にした側臥位(患側下)にすることで健側肺を守ります。SpO2 88%には酸素投与が必要です。喉頭鏡での出血部位確認は気道の刺激で咳と出血を増やし、声門上気道デバイスは自発呼吸のある傷病者には適応外で出血源の隔離もできません。補助換気は自発呼吸が28/分あり現時点では不要です。

選択肢の確認

1.右側臥位にする:患側を下にして健側肺を守ります。正答です。
2.酸素を投与する:低酸素に対する処置です。正答です。
3.喉頭鏡を用いて出血部位を確認する:刺激で出血を増やし不適切です。
4.声門上気道デバイスの挿入を試みる:適応外です。
5.バッグ・バルブ・マスクで補助換気を行う:自発呼吸があり現時点では不要です。

覚えるポイント

「喀血=患側を下にした側臥位+酸素、気道への刺激は避ける、大量なら補助換気を検討」。

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