第46回・2023年
46C001|第46回 救急救命士国家試験 過去問
60歳の男性。激しい咳嗽とともに喀血したため家族が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数24/分。脈拍100/分。血圧120/80mmHg。体温38.2℃。SpO2値94%。胸部の聴診で断続性ラ音を聴取する。約1か月前から微熱が出ていたとのことである。 本事例の活動について適切なのはどれか。1つ選べ。
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正解5
正答
5.救急隊員のN95マスク装着
この問題のポイント
長引く微熱と咳、喀血は肺結核を強く疑う経過なので、答えは5です。結核は空気感染するため、隊員はN95マスクを着けて搬送します。
解説
1か月続く微熱、咳嗽、喀血、断続性ラ音は肺結核の典型的な経過です。結核菌は飛沫核(とても小さな粒子)となって空気中を漂います。飛沫感染対策のサージカルマスクでは防げないため、隊員はN95マスクを装着します。傷病者にはサージカルマスクを着けてもらい、車内を換気して搬送します。救急車を密閉すると飛沫核が滞留するので逆効果です。冷房は感染対策とは無関係です。保健所への届出は診断した医師が行います。車内の消毒は搬送後に行い、出発前に行う意味はありません。
選択肢の確認
1.救急車の密閉:密閉すると飛沫核が滞留するため、換気を行います。
2.救急車内の冷房:感染対策としての意味はありません。
3.保健所への報告:診断した医師の役割で、救急隊の活動ではありません。
4.出発前の車内の消毒:搬送前の消毒は必要なく、搬送後に行います。
5.救急隊員のN95マスク装着:空気感染対策として適切です。正答です。
覚えるポイント
「長引く咳・微熱・喀血=結核を疑う→N95マスク・換気・傷病者にサージカルマスク」。
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