48D026|第48回 救急救命士国家試験 過去問
80歳の男性。発熱、悪寒戦慄および全身倦怠感を訴えたため家族が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数24/分。脈拍112/分、整。血圧110/82mmHg。体温39.0℃。SpO2値94%。前立腺肥大による排尿困難のため、かかりつけ医により1か月前から尿道カテーテルが挿入され排尿バッグが接続されている。バッグ内には尿が貯留し白濁している。 この傷病者で疑うべき疾患はどれか。1つ選べ。
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正解: 2
正答
2.急性腎盂腎炎
この問題のポイント
尿道カテーテルを留置している高齢者の発熱、悪寒戦慄、混濁尿は、カテーテル関連尿路感染から上行した急性腎盂腎炎で、敗血症に進展しやすいため緊急度が高いです。
解説
長期留置の尿道カテーテルは細菌の侵入路となり、膀胱炎から腎盂腎炎、さらに尿路性敗血症へ進行します。悪寒戦慄を伴う高熱と混濁尿、頻脈、SpO2の低下は全身への感染の広がりを示します。慢性腎不全や尿道損傷は発熱と混濁尿を説明できず、尿管結石は疝痛が主体、急性前立腺炎は会陰部痛と排尿障害が主で、カテーテル留置下の高熱と混濁尿は腎盂腎炎が最も疑われます。
選択肢の確認
1.慢性腎不全:急な発熱の原因ではありません。
2.急性腎盂腎炎:カテーテル関連尿路感染の上行で最も疑われます。正答です。
3.尿管結石:疝痛が主体です。
4.急性前立腺炎:会陰部痛と排尿障害が主体です。
5.尿道損傷:発熱と混濁尿は説明できません。
覚えるポイント
「尿道カテーテル留置+高熱・悪寒戦慄・混濁尿=腎盂腎炎→尿路性敗血症に注意」。