第46回・2023年

46D025|第46回 救急救命士国家試験 過去問

43歳の男性。夕食後、突然に激しい右腰背部痛を訴えたため妻が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数24/分。脈拍80/分。血圧110/70mmHg。SpO2値98%。体温36.2℃。身動きできないような痛みが数分続いたが、救急隊到着前には痛みが消失し、排尿したところ淡血性色であったことを聴取した。 この傷病者で最も疑われる疾患はどれか。1つ選べ。

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正解2

正答

2.尿管結石

この問題のポイント

突然の激しい片側の腰背部痛が自然に軽くなり、血尿が出たので答えは2の尿管結石です。石が尿管を通るときの痛みと、粘膜が傷ついた血尿が典型です。

解説

尿管結石は、結石が尿管(腎臓から膀胱への管)を通るときに激しい疝痛(波のある強い痛み)を起こします。
痛みは側腹部から腰背部、鼠径部へ広がります。
結石が移動して尿管の攣縮(けいれん)が緩むと痛みは軽快します。
粘膜の損傷により血尿(淡血性の尿)がみられます。
膀胱炎は排尿痛や頻尿、急性膵炎は持続する上腹部痛と背部痛、急性腎盂腎炎は発熱と腰背部の叩打痛が特徴です。
腹部大動脈瘤破裂は高齢者で急速にショックになる点で本例と異なります。

選択肢の確認

1.膀胱炎:排尿痛・頻尿が主症状で激しい腰背部痛は起こしません。
2.尿管結石:突然の激痛と自然軽快、血尿が典型です。正答です。
3.急性膵炎:持続する上腹部痛と嘔吐が特徴です。
4.急性腎盂腎炎:発熱と悪寒を伴います。
5.腹部大動脈瘤破裂:バイタルサインが安定し痛みが消失する経過は合いません。

覚えるポイント

「突然の片側腰背部痛(疝痛)+血尿+自然軽快=尿管結石」。ただし高齢者ではまず大動脈瘤破裂を除外します。

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