第46回・2023年

46D020|第46回 救急救命士国家試験 過去問

57歳の男性。安静時に胸が締め付けられる痛みが出現し60分以上持続するため、家族が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数20/分。脈拍72/分、整。血圧142/60mmHg。体温36.2℃。SpO2値98%。高脂血症と高血圧とで内服治療中である。 以前からも安静時に同様の痛みを自覚していたが、5分程度で消失していたとのことである。 この傷病者に現場でみられる特徴的な心電図所見はどれか。1つ選べ。

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正解4

正答

4.STの上昇

この問題のポイント

安静時に60分以上続く胸痛は急性心筋梗塞を疑うので答えは4のST上昇です。発症直後の急性期に現場で見られる特徴的な所見です。

解説

以前は5分程度で消えていた胸痛は狭心症の症状です。
今回は安静時に60分以上続いており、冠動脈が詰まった急性心筋梗塞の典型的な経過です。
発症数時間以内の急性期には、詰まった冠動脈が栄養する領域に対応する誘導でST上昇がみられます。
これがST上昇型心筋梗塞で、緊急カテーテル治療の適応になります。
異常Q波やT波の陰性化は、時間が経ってから出現する所見です。
P波の消失は心房細動、PQ間隔の延長は房室ブロックの所見です。

選択肢の確認

1.P波の消失:心房細動の所見です。
2.P-Q間隔の延長:房室ブロックの所見です。
3.異常Q波:発症から時間が経過してから出現します。
4.STの上昇:急性期の心筋梗塞に特徴的です。正答です。
5.T波の陰性化:亜急性期以降の所見です。

覚えるポイント

「安静時20分以上の胸痛=急性冠症候群→12誘導心電図でST上昇を確認・伝送→カテーテル治療可能な病院へ」。

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