46D026|第46回 救急救命士国家試験 過去問
24歳の男性。糖尿病でインスリンの自己注射を行っている。昨夜夕食を摂らなかったため食後のインスリンを使用しなかった。今朝から悪心・嘔吐が出現したため自ら救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS1。呼吸数24/分。脈拍124/分。血圧80/40mmHg。SpO2値100%。 この病態に特徴的な症候はどれか。1つ選べ。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4.甘い呼気臭
この問題のポイント
インスリンを中断した糖尿病患者の悪心・嘔吐、頻脈、低血圧は糖尿病ケトアシドーシスです。ケトン体による甘酸っぱい(果物様・アセトン臭)呼気が特徴です。
解説
インスリンが不足するとブドウ糖を利用できず、脂肪の分解でケトン体が産生されてアシドーシスとなります。高血糖による浸透圧利尿で脱水と頻脈・低血圧を来し、悪心・嘔吐、腹痛、クスマウル呼吸(深く大きな呼吸)、アセトン臭の呼気がみられます。振戦は低血糖の症状、黄疸は肝疾患、高体温は感染や熱中症、下腿浮腫は心不全や腎疾患の所見で、ケトアシドーシスに特徴的ではありません。
選択肢の確認
1.振戦:低血糖の交感神経症状です。
2.黄疸:肝・胆道疾患の所見です。
3.高体温:ケトアシドーシスの特徴ではありません。
4.甘い呼気臭:ケトン体によるアセトン臭で特徴的です。正答です。
5.下腿の浮腫:ケトアシドーシスでは脱水で浮腫はみられません。
覚えるポイント
「インスリン中断+嘔吐+脱水+アセトン臭+クスマウル呼吸=糖尿病ケトアシドーシス」。