46D027第46回 救急救命士国家試験 過去問

16歳の男性。午後の体育授業中に激しい腹痛を訴え、嘔吐を繰り返したため教員が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS1。呼吸数24/分。脈拍116/分、整。血圧94/62mmHg。SpO2値96%。体温36.8℃。幼少期に小麦アレルギーがあり、昼食にうどんを食べたことを聴取した。 この傷病者の腹痛の原因として最も考えられるのはどれか。1つ選べ。

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正解: 4

正答

4.アナフィラキシー

この問題のポイント

小麦を摂取した後に運動をして激しい腹痛・嘔吐・頻脈・血圧低下を来した経過は、食物依存性運動誘発アナフィラキシーです。アナフィラキシーは皮膚症状がなくても消化器症状や循環症状で発症することがあります。

解説

食物依存性運動誘発アナフィラキシーは、原因食物(小麦や甲殻類が多い)を摂取した後数時間以内に運動することで発症します。本例は小麦アレルギーの既往、昼食のうどん、体育中の発症、腹痛・嘔吐に加えて脈拍116/分・血圧94/62mmHgの循環症状があり、アナフィラキシーとして自己注射用アドレナリンの確認や医療機関での治療が必要です。胃潰瘍、精巣捻転症、急性虫垂炎、鼠径ヘルニア嵌頓は運動との関連や急速なショック傾向を説明できません。

選択肢の確認

1.胃潰瘍:運動後の急激な発症を説明できません。
2.精巣捻転症:陰嚢の痛みが主体です。
3.急性虫垂炎:徐々に右下腹部へ移動する痛みが特徴です。
4.アナフィラキシー:小麦摂取後の運動で発症した典型例です。正答です。
5.鼠径ヘルニア嵌頓:鼠径部の膨隆と痛みが主体です。

覚えるポイント

「原因食物+運動→腹痛・嘔吐・血圧低下=食物依存性運動誘発アナフィラキシー」。皮膚症状がなくてもアナフィラキシーを疑います。

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