49D018第49回 救急救命士国家試験 過去問

35歳の男性。自室で意識を失っているのを家族が発見して救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS100。呼吸数24/分。脈拍96/分、不整。血圧108/74mmHg。体温36.5℃。SpO2値92%。甘酸っぱい臭いがした。四肢の麻痺は認めない。家族から「(傷病者は)毎日清涼飲料水を2-3Lほど摂取していた。」と聴取した。 この傷病者で認められる所見はどれか。1つ選べ。

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正解: 4

正答

4.皮膚乾燥

この問題のポイント

清涼飲料水を毎日2〜3L飲んでいた傷病者の意識障害とアセトン臭は、ソフトドリンクケトーシス(糖尿病ケトアシドーシス)です。高血糖による浸透圧利尿で高度の脱水となり、皮膚の乾燥がみられます。

解説

糖分の多い清涼飲料水の多飲で高血糖が持続し、インスリン作用の不足からケトン体が産生されてケトアシドーシスに至ります。高血糖は尿量を増やして脱水を来し、皮膚や口腔粘膜の乾燥、頻脈、血圧低下が生じます。脱水と代謝性アシドーシスに対するクスマウル呼吸も特徴です。低血糖ではなく高血糖であり、貧血や瞳孔不同、血圧の左右差はこの病態に特徴的ではありません。

選択肢の確認

1.貧血:ケトアシドーシスの所見ではありません。
2.低血糖:高血糖の病態であり逆です。
3.瞳孔不同:脳ヘルニアなどの所見です。
4.皮膚乾燥:浸透圧利尿による脱水の所見です。正答です。
5.血圧の左右差:大動脈解離の所見です。

覚えるポイント

「清涼飲料水多飲+アセトン臭+意識障害=ケトアシドーシス→脱水(皮膚乾燥・頻脈)、クスマウル呼吸、血糖測定」。

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