第47回・2024年

47C010|第47回 救急救命士国家試験 過去問

78歳の女性。7月某日、エアコンのない室内で倒れている所を友人が発見し救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS1。呼吸数20/分。脈拍92/分、整。血圧100/50mmHg。体温39.0℃。SpO2値99%。頭痛と全身倦怠感とを訴える。皮膚は乾燥している。構音障害を認める。 この傷病者をⅢ度熱中症と判断しうる観察所見はどれか。1つ選べ。

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正解4

正答

4.構音障害

この問題のポイント

構音障害は脳の症状なので答えは4です。熱中症は中枢神経症状があればⅢ度と判断します。

解説

熱中症の重症度は、Ⅰ度(めまい・こむら返り)、Ⅱ度(頭痛・倦怠感・嘔吐)、Ⅲ度に分けられます。
Ⅲ度と判断する根拠は、意識障害・痙攣・小脳失調などの中枢神経症状、肝・腎機能障害、血液凝固異常のいずれかです。
本例は暑い室内で倒れ、体温39.0℃、皮膚乾燥、頭痛と倦怠感があります。
頭痛と倦怠感はⅡ度の症状です。
しかし構音障害(ろれつが回らない)は小脳失調を含む中枢神経症状なので、Ⅲ度と判断します。
Ⅲ度では積極的な冷却と輸液、集中治療のできる医療機関への搬送が必要です。

選択肢の確認

1.呼吸数:20/分で正常範囲です。
2.脈拍:92/分で、判断の根拠になりません。
3.頭痛:Ⅱ度の症状です。
4.構音障害:中枢神経症状であり、Ⅲ度の判断根拠です。正答です。
5.全身倦怠感:Ⅱ度の症状です。

覚えるポイント

「熱中症Ⅲ度の判断=意識障害・痙攣・小脳失調(構音障害・歩行障害)・肝腎障害・DIC」。

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