第49回・2026年
49D014|第49回 救急救命士国家試験 過去問
50歳の男性。突然の悪心の後、トイレで大量の血液を嘔吐したため、家族が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS2。呼吸数28/分。脈拍118/分、整。血圧120/100mmHg。SpO2値94%。四肢の蒼白と冷感とを認める。腰痛のため2週間前から鎮痛解熱薬を内服している。 この傷病者の出血量は循環血液量の何%と推定されるか。1つ選べ。
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正解2
正答
2.15〜30%
この問題のポイント
頻脈と脈圧の狭まりはあるが収縮期血圧は保たれているので、出血はクラスⅡです。答えは2の15〜30%です。出血性ショックは出血量に応じて4段階に分けられます。
解説
出血性ショックの分類は次のとおりです。
クラスⅠ(15%未満)はバイタルサインがほぼ正常です。
クラスⅡ(15〜30%)は頻脈、脈圧の狭小化、皮膚の蒼白・冷感があり、収縮期血圧は保たれます。
クラスⅢ(30〜40%)は収縮期血圧が下がり、脈拍120以上、意識障害が出ます。
クラスⅣ(40%以上)は著明な血圧低下と意識消失を伴います。
本例は脈拍118/分、血圧120/100mmHg(脈圧20)で収縮期血圧は保たれ、クラスⅡです。
鎮痛解熱薬(NSAIDs)の内服による消化性潰瘍からの出血が疑われます。
選択肢の確認
1.15%未満:バイタルサインはほぼ正常です。
2.15~30%:頻脈・脈圧狭小・蒼白冷感に一致します。正答です。
3.30~40%:収縮期血圧が低下します。
4.40~50%:著明な血圧低下と意識障害を伴います。
5.50%以上:致死的な出血量です。
覚えるポイント
「クラスⅡ(15〜30%)=頻脈・脈圧狭小・皮膚冷感、血圧はまだ保たれる」「クラスⅢ(30%以上)で血圧低下」。
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