第46回・2023年
46D015|第46回 救急救命士国家試験 過去問
7歳の女児。友達の家に遊びに行き手作りクッキーを食べた後に気分不良を訴えた。友達の母が口唇の浮腫、全身の紅潮に気づき、女児が息が苦しいと訴えたために直ちに救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS20。呼吸数32/分、努力様。脈拍124/分、整。血圧76/40mmHg。SpO2値92%。皮膚は温かい。 この病態の特徴はどれか。1つ選べ。
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正解3
正答
3.血管透過性が亢進している。
この問題のポイント
アナフィラキシーショックだから答えは3です。ヒスタミンなどで血管が広がり、血管の壁から水分が漏れやすくなる(血管透過性の亢進)のが中心の病態です。
解説
食物摂取後の口唇浮腫、全身紅潮、呼吸困難、血圧低下、温かい皮膚はアナフィラキシーショックです。
アナフィラキシーでは肥満細胞からヒスタミンなどが放出されます。
ヒスタミンは血管を広げ、血管透過性(血管の壁から水分が漏れ出やすさ)を高めます。
血漿成分が血管の外へ漏れて浮腫や蕁麻疹が生じ、有効循環血液量が減って血圧が下がります。
末梢血管抵抗は低下し、皮膚は温かく紅潮します(血液分布異常性ショック)。
中心静脈圧の上昇や心臓の拡張制限は心タンポナーデなどの閉塞性ショックの特徴です。
循環血液量は増加ではなく、相対的に減少します。
選択肢の確認
1.中心静脈圧が上昇している。:血管拡張により中心静脈圧は低下します。
2.循環血液量が増加している。:血漿の漏出で有効循環血液量は減少します。
3.血管透過性が亢進している。:アナフィラキシーの中心的な病態です。正答です。
4.末梢血管抵抗が上昇している。:血管拡張により低下します。
5.心臓の拡張が制限されている。:心タンポナーデなどの機序です。
覚えるポイント
「アナフィラキシー=血管拡張+透過性亢進→血液分布異常性ショック(皮膚は温かい)→アドレナリン筋注」。
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