49D028第49回 救急救命士国家試験 過去問

2歳の男児。椅子から転落し、ぐったりしていると母親が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:呼びかけると泣くが、追視せず傾眠傾向である。呼吸数28/分。脈拍124/分、整。血圧90/52mmHg。体温36.6℃。口唇色は不良で、全身に新旧の打撲痕を認める。 このような病態を呈する児の保護者について特徴的なのはどれか。1つ選べ。

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正解: 4

正答

4.受診まで時間がかかっている。

この問題のポイント

全身に新旧混在する打撲痕と、椅子からの転落という説明に合わない重い症状(傾眠・口唇色不良)は児童虐待を疑わせます。虐待する保護者は受診や通報が遅れる、説明が変わる・不明確、児の予後に無関心、母子健康手帳を活用していない、といった特徴があります。

解説

虐待を受けた児では、受傷から受診までの時間が不自然に長い、保護者の説明が受傷機転と合わない・変わる、児に対する関心が乏しい、母子健康手帳の記録が乏しいなどが手がかりになります。冷静で的確な説明や予後への関心、母子手帳の活用は虐待を否定する方向の所見です。救急隊は保護者を非難せず、観察した所見を客観的に記録して医療機関に伝え、児童相談所への通告につなげます。

選択肢の確認

1.言動は冷静である:虐待に特徴的とはいえません。
2.状況説明が明確である:説明は不明確・矛盾しがちです。
3.予後について関心がある:無関心なことが多いです。
4.受診まで時間がかかっている:受診の遅れは虐待に特徴的です。正答です。
5.母子健康手帳を活用している:活用していないことが多いです。

覚えるポイント

「新旧混在の打撲痕+説明と合わない重症度+受診の遅れ=虐待を疑う→記録して医療機関・児童相談所へ」。

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