46C006|第46回 救急救命士国家試験 過去問
35歳の男性。ハチに刺された後に苦しそうにしているとの救急要請があった。 救急隊到着時観察所見:意識JCS20。呼吸数32/分。脈拍100/分、整。血圧60/40mmHg。不穏状態で呼吸困難を訴える。全身の皮膚が紅潮し眼瞼は浮腫状である。 この傷病者への対応でまず行うのはどれか。1つ選べ。
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正解: 5
正答
5.自己注射用アドレナリン所持の確認
この問題のポイント
ハチ刺傷後の血圧低下、呼吸困難、全身の紅潮、眼瞼浮腫はアナフィラキシーショックです。救急救命士が最初に行うべきは、自己注射用アドレナリン(エピペン)の所持を確認し、所持していれば直ちに投与することです。
解説
アナフィラキシーの根本治療はアドレナリンの筋肉内注射です。救急救命士は傷病者が処方されている自己注射用アドレナリンを、本人に代わって使用できます。血圧60/40mmHgのショックと呼吸困難がある本例では、まずエピペンの所持を確認し投与することが最優先です。静脈路確保はショックへの対応として指示要請の対象ですが、アドレナリン投与より優先しません。刺創部の冷却は根本治療になりません。意識JCS20で気道が開通していれば経口エアウエイは不要で、ブドウ糖投与は低血糖の処置です。
選択肢の確認
1.静脈路確保:アドレナリン投与を確認した後に指示要請します。
2.刺創部の冷却:ショックの治療にはなりません。
3.ブドウ糖投与:低血糖に対する処置で無関係です。
4.経口エアウエイによる気道確保:気道は開通しており不要です。
5.自己注射用アドレナリン所持の確認:アナフィラキシーの最優先処置です。正答です。
覚えるポイント
「アナフィラキシー=まずアドレナリン(エピペン所持確認→投与)、次に酸素・体位・静脈路確保の指示要請」。