47D020|第47回 救急救命士国家試験 過去問
76歳の男性。タクシーを降りるとき、フワッと目の前が真っ白になったため、救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数16/分。脈拍48/分、整。血圧152/64mmHg。SpO2値99%。「座っていれば何ともない、立ち上がる時に起こる。」と訴える。心電図モニター波形を示す。 この症状の原因はどれか。1つ選べ。

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正解: 3
正答
3.脳血流低下
この問題のポイント
立ち上がるときに目の前が白くなる症状は、起立に伴う血圧低下や徐脈で脳血流が一時的に低下する失神性めまい(起立性低血圧)です。心電図の脈拍48/分の徐脈も脳血流低下に関与します。
解説
座位や臥位から立ち上がると重力で下肢に血液が溜まり、自律神経の調節が追いつかないと血圧が下がって脳血流が低下し、眼前暗黒感や失神を来します。本例は脈拍48/分の徐脈があり、心拍出量が増やせないため起立時の脳血流低下が起こりやすい状態です。視覚異常や脳波異常、深部感覚異常、三半規管の異常は「立ち上がる時だけ目の前が白くなる」症状の機序としては当てはまりません。
選択肢の確認
1.視覚異常:眼の疾患では起立と関係しません。
2.脳波異常:てんかんの機序で起立性の症状ではありません。
3.脳血流低下:起立性低血圧と徐脈による典型的な機序です。正答です。
4.深部感覚異常:ふらつきの原因ですが眼前暗黒感は起こしません。
5.三半規管の異常:回転性めまいの機序です。
覚えるポイント
「起立時の眼前暗黒感=脳血流低下(起立性低血圧・徐脈)」。徐脈があれば洞不全症候群や房室ブロックも考えます。