49D020第49回 救急救命士国家試験 過去問

60歳の男性。トラックから荷物を下ろしているとき、突然のめまいが起こり、救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数18/分。脈拍72/分。血圧212/108mmHg。体温36.0℃。SpO2値95%。「目が回る。」と訴える。話す言葉が不明瞭で聞き取りにくい。四肢に明らかな麻痺はない。右上肢はぎこちない動きで「思いどおり動かない。」と訴える。 この病態の成因として最も可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

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正解: 2

正答

2.小脳機能の異常

この問題のポイント

突然のめまい、構音障害、片側上肢の協調運動障害(思いどおりに動かない・ぎこちない)は小脳の障害を示し、高血圧を背景とした小脳出血や小脳梗塞が疑われます。

解説

小脳は運動の協調と平衡を担い、障害されると回転性のめまい、構音障害(呂律が回らない)、四肢の失調(測定障害・運動分解)、体幹失調(立てない・歩けない)が生じます。四肢に麻痺がなく右上肢の運動がぎこちないのは小脳半球の失調の特徴です。血圧212/108mmHgの高血圧と突然の発症から小脳出血を疑い、脳神経外科のある医療機関へ搬送します。内耳の異常では構音障害や失調はなく、血糖低下、心拍出量低下、迷走神経過緊張では片側の失調は説明できません。

選択肢の確認

1.血糖値の低下:片側の失調や構音障害は説明できません。
2.小脳機能の異常:めまい・構音障害・片側の失調に一致します。正答です。
3.心拍出量の低下:失神性めまいで失調は伴いません。
4.内耳機能の異常:末梢性めまいで構音障害や失調はありません。
5.迷走神経の過緊張:徐脈・血圧低下が主で本例に合いません。

覚えるポイント

「めまい+構音障害+片側の失調(麻痺なし)=小脳(中枢性めまい)→脳卒中として搬送」。

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