Y2021M10E1Q44第2021年10月公表(第一種) 第一種・第二種衛生管理者免許試験 過去問

第一種労働生理ストレス・睡眠

睡眠に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正答

4

この問題のポイント

この問題では、サーカディアンリズム、レム睡眠とノンレム睡眠、コルチゾール及びメラトニンが問われています。

レム睡眠中は脳活動が比較的活発であり、「脳が休んだ状態」とする選択肢4は誤りです。

解説

サーカディアンリズム

睡眠と覚醒、体温、ホルモン分泌などには、およそ24時間の周期があります。

この生物学的リズムをサーカディアンリズム、概日リズムといいます。

夜勤、交替制勤務、時差、夜間の強い光、睡眠時刻の不規則化などによってリズムが乱れると、睡眠障害、疲労、注意力低下などにつながることがあります。

レム睡眠とノンレム睡眠

睡眠は、急速な眼球運動の有無や脳波などから、レム睡眠とノンレム睡眠に分けられます。

ノンレム睡眠では、特に深い段階で脳の活動が低下し、心身の休息に重要です。

レム睡眠では、急速眼球運動がみられ、脳活動は覚醒時に近い部分があります。鮮明な夢を見やすく、骨格筋の緊張は大きく低下します。

したがって、レム睡眠を「脳が休んだ状態」とする説明は適切ではありません。

コルチゾール

コルチゾールは副腎皮質から分泌され、血糖値の維持、代謝、ストレス反応などに関与します。

通常、分泌量は明け方から増え、起床前後に高くなります。

この日内変動は、覚醒と活動の準備に関係します。

メラトニン

メラトニンは松果体から分泌され、暗くなると増加し、睡眠を促す方向に働きます。

夜間の強い光、特に就寝前の明るい画面などは、メラトニン分泌と睡眠時刻に影響することがあります。

労働と睡眠

睡眠不足は、反応時間の遅延、判断力低下、ヒューマンエラー、事故の増加につながります。

交替制勤務では、勤務間隔、仮眠、休憩、照明環境、通勤安全にも配慮します。

ひっかけポイント
深いノンレム睡眠は脳の休息、レム睡眠は脳活動が比較的活発で夢を見やすい状態です。

衛生管理者としての実務ポイント
長時間労働や夜勤者の睡眠状況を確認し、勤務計画、休息、仮眠環境、面接指導、産業医との連携につなげます。

選択肢の確認

1.睡眠と覚醒のリズムのように、約 1日の周期で繰り返される生物学的リズムをサーカディアンリズムといい、このリズムの乱れは、疲労や睡眠障害の原因となる。
記述としては正しい。
約1日の睡眠・覚醒リズムをサーカディアンリズムといい、乱れると疲労や睡眠障害の原因となります。

2.睡眠は、睡眠中の目の動きなどによって、レム睡眠とノンレム睡眠に分類される。
記述としては正しい。
睡眠は、眼球運動や脳波などによりレム睡眠とノンレム睡眠に分類されます。

3.コルチゾールは、血糖値の調節などの働きをするホルモンで、通常、その分泌量は明け方から増加し始め、起床前後で最大となる。
記述としては正しい。
コルチゾールは通常、明け方から増加し、起床前後に高くなります。

4.レム睡眠は、安らかな眠りで、この間に脳は休んだ状態になっている。
正答。記述としては誤り。
レム睡眠中は脳活動が比較的活発で、夢を見やすい状態です。脳が深く休む状態という説明は適切ではありません。

5.メラトニンは、睡眠に関与しているホルモンである。
記述としては正しい。
メラトニンは松果体から分泌され、概日リズムと睡眠に関与します。

覚えるポイント

  • 約24時間の生物学的リズムをサーカディアンリズムという。
  • 睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠に分けられる。
  • 深いノンレム睡眠は脳の休息に重要である。
  • レム睡眠では脳活動が比較的活発で、夢を見やすい。
  • コルチゾールは起床前後に高く、メラトニンは夜間に増える。

関連問題

Y2021M10E1Q43Y2021M04E1Q1
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)