Y2021M10E2Q25第2021年10月公表(第二種) 第一種・第二種衛生管理者免許試験 過去問

第二種労働生理腎臓・泌尿器系

腎臓・泌尿器系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 5

正答

5

この問題のポイント

原尿の生成、尿細管での再吸収、尿の性状及び腎機能検査を整理する問題です。

尿素窒素は、一般に血液を採取して血中尿素窒素として測定します。尿を採取する一般的な尿検査の説明ではありません。

解説

腎臓の基本単位はネフロンで、腎小体と尿細管から成ります。腎小体では、糸球体の毛細血管から水や電解質、ブドウ糖、尿素などがボウマン嚢へ濾し出され、原尿ができます。血球や大部分の蛋白質は通常ほとんど濾過されません。

原尿が尿細管を通る間に、大部分の水分と身体に必要な物質が血液へ再吸収されます。残った水分と老廃物などが尿となり、尿管、膀胱、尿道を経て排出されます。この働きにより、体液量、電解質濃度及び酸塩基平衡が調節されます。

尿は通常、淡黄色で弱酸性です。尿の成分は健康状態の把握に役立ちますが、尿素窒素は一般に血液検査の血中尿素窒素として測定されます。したがって、尿を採取して尿素窒素検査が広く行われているとする選択肢5が誤りです。

ひっかけポイント
「尿素」という名称から尿検査を連想しやすいものの、一般的な腎機能評価で用いる尿素窒素は血液から測る血中尿素窒素です。

衛生管理者としての実務ポイント
健康診断の尿検査や血液検査に異常があっても、一つの数値だけで病名を判断しません。産業医等の意見を踏まえ、必要な受診勧奨や就業上の配慮につなげます。

選択肢の確認

1.腎臓の皮質にある腎小体では、糸球体から蛋白質以外の血漿成分がボウマン嚢に濾し出され、原尿が生成される。
記述としては正しい。
腎小体では、血球や大部分の蛋白質を除く血漿成分が糸球体からボウマン嚢へ濾し出され、原尿となります。

2.腎臓の尿細管では、原尿に含まれる大部分の水分及び身体に必要な成分が血液中に再吸収され、残りが尿として生成される。
記述としては正しい。
原尿中の水分やブドウ糖、電解質などの必要な成分は尿細管で再吸収され、残りが尿となります。

3.尿は淡黄色の液体で、固有の臭気を有し、通常、弱酸性である。
記述としては正しい。
正常な尿は一般に淡黄色で、通常は弱酸性を示します。

4.尿の生成・排出により、体内の水分の量やナトリウムなどの電解質の濃度を調節するとともに、生命活動によって生じた不要な物質を排出する。
記述としては正しい。
腎臓は尿の生成を通じて体液量と電解質濃度を調節し、代謝で生じた老廃物を排出します。

5.尿の約 95%は水分で、約 5%が固形物であるが、その成分が全身の健康状態をよく反映するので、尿を採取して尿素窒素の検査が広く行われている。
正答。記述としては誤り。
尿のおよそ95%が水分である点は正しいものの、尿素窒素は一般に採血して血中尿素窒素として測定します。

この問題では「誤っているもの」を選ぶため、5が正答です。

覚えるポイント

  • 原尿は、糸球体からボウマン嚢への濾過によって作られる。
  • 大部分の水分と必要な物質は、尿細管で再吸収される。
  • 尿は通常、淡黄色で弱酸性である。
  • 腎臓は、体液量・電解質の調節と老廃物の排出を担う。
  • 尿素窒素は、一般に血液を採取して測定する。

関連問題

Y2021M10E2Q24Y2021M10E2Q26
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)