Y2022M04E2Q24|第2022年4月公表(第二種) 第一種・第二種衛生管理者免許試験 過去問
肝臓の機能として、誤っているものは次のうちどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、肝臓の解毒、糖質代謝、ビリルビンの処理、血液凝固物質及び凝固阻止物質の合成が問われています。
肝臓はビリルビンを分解するのではありません。
血液中からビリルビンを取り込み、水に溶けやすい形へ処理して胆汁中へ排出します。
解説
解毒作用
肝臓は、血液中に入ったアルコール、薬物、アンモニアなどを分解又は代謝し、身体への有害性を低下させます。
アンモニアは、肝臓で毒性の低い尿素へ変換され、腎臓から排出されます。
グリコーゲンの合成
食後に血糖値が上昇すると、肝臓はブドウ糖からグリコーゲンを合成して蓄えます。
空腹時にはグリコーゲンを分解し、血糖値を一定の範囲に保つ働きがあります。
ビリルビンの処理
古くなった赤血球が壊されると、ヘモグロビンからビリルビンが生じます。
肝臓は血液中のビリルビンを取り込み、グルクロン酸と結合させて水に溶けやすい抱合型ビリルビンへ変えます。
その後、胆汁中へ排出します。
肝臓がビリルビンを分解して消失させるという表現は適切ではありません。
血液凝固物質
肝臓は、フィブリノーゲン、プロトロンビンなど、多くの血液凝固因子を合成します。
肝機能が著しく低下すると、凝固因子が不足して出血しやすくなることがあります。
血液凝固阻止物質
肝臓では、アンチトロンビン、プロテインC、プロテインSなど、過剰な凝固を抑える蛋白質も合成されます。
血液を固める仕組みと固まりすぎを防ぐ仕組みの両方に関与しています。
ひっかけポイント
肝臓はビリルビンを「分解」するのではなく、取り込み、抱合し、胆汁中へ排出します。
健康管理のポイント
黄疸、強い倦怠感、肝機能検査の異常などがある場合、衛生管理者が原因を診断するのではなく、産業医や医療機関への相談につなげます。
選択肢の確認
1.血液中の身体に有害な物質を分解する。
記述としては正しい。
肝臓は、アルコール、薬物、アンモニアなどを代謝し、有害性を低下させる解毒作用を持ちます。
2.ブドウ糖をグリコーゲンに変えて蓄える。
記述としては正しい。
肝臓は余分なブドウ糖をグリコーゲンとして蓄え、必要に応じて分解することで血糖値を調節します。
3.ビリルビンを分解する。
正答。記述としては誤り。
肝臓はビリルビンを取り込み、抱合して胆汁中へ排出します。ビリルビンを分解するという説明は適切ではありません。
4.血液凝固物質を合成する。
記述としては正しい。
肝臓はフィブリノーゲンやプロトロンビンなど、多くの血液凝固因子を合成します。
5.血液凝固阻止物質を合成する。
記述としては正しい。
肝臓はアンチトロンビンなど、過剰な血液凝固を抑える物質も合成します。
覚えるポイント
- 肝臓は有害物質を代謝・解毒する。
- 肝臓はブドウ糖をグリコーゲンとして蓄える。
- 肝臓はビリルビンを抱合し、胆汁中へ排出する。
- 肝臓は多くの血液凝固因子を合成する。
- 肝臓は凝固を抑える蛋白質も合成する。